「世界を理解する」それは人間の抑えがたい知的欲望だ。
それに応えようとする学問が物理学である。

物理学は、あらゆる自然現象の普遍的な法則を研究する。 物理学者は、物質の構造や性質を明らかにし、私たちにこの世界がいかなるものかを教える。

天才たちの発見や優れた理論が、今まで目前にわだかまっていた靄を払って、新しい真理の世界を認識させてくれる。 それまでの真理だった古い世界は、新しい世界の前ではとたんに嘘で固められた贋物として扱われることになる。

物理学が哲学と切り離されていなかった時代のギリシアでは、物質の本質は、それぞれの哲学者によって、 火であったり、水であったり、土であったりした。
つい100年前までは空間に満ちているエーテルが光を伝播していた。

つまり、物理学者の発見と理論によって世界を認識している私たちは、彼らの考えを受け入れて、 自分が出会う現象を理解し、住まう世界を認識している。

世界は、天才によって解釈をあたえられ、変化していく。
これまでに存在した天才物理学者を理解することは、すなわちこれまでの世界の変遷、 私たちの世界がどんなものであったか、そしてどうやって生まれ変わったのかを理解することになるのだ。


アリストテレス
目的論的秩序の世界 
アルキメデス
我地球を動かさん 
ケプラー
物理を支える惑星運動 
ガリレオ
機械論的世界の幕開け 
ニュートン
プリンキピアの奇跡 
マクスウェル
光を形成する電磁波 
ラザフォード
核物理学の良き指導者 
アインシュタイン
時空を歪ませた相対論 
ボーア
確率論的に存在する世界 
シュレーディンガー
猫と量子力学のパラドックス 
ショックレー
電子機械の立役者 
湯川秀樹
日本人初のノーベル賞 
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